
国内出版で初で唯一のブルノフスキーの和訳絵本です。
城と花嫁を奪われた王子が取り戻すお話。
その為にいろんな試練を乗り越えるのですが
次から次へと忙しく、場面もシュールで
不思議な世界へ誘ってくれます。
美しさ絵の中にも邪悪さ描いていおり、
サタンも出てくるのですけど、その様子は
ウィリアム・ブレイクのレッドドラゴンのよう。
トラウマになりそうな強烈な印象もちそうな絵本です。
ブルノフスキーさんはチェコのブラティスラヴァ出身でした。
ブラティスラヴァといえばブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)。
なんか関係あるのかなと調べてみると、創設に関わったメンバーでした。
ご自身もBIBで何度か受賞歴があり、
前記事のオーノワ夫人の妖精物語集は1981年に金のりんご賞を受賞していました。
1967年には「アンデルセン童話集」がゴールデンプラーク賞に、
1977年に「Koza rohatá a jež」が金のりんご賞と三度受賞していました。
他にも沢山の国際的な受賞歴があるようです。
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